先日、『かばんはハンカチの上に置きなさい』を読みました。
副題の「トップ営業がやっている小さなルール」が示すとおり、主に営業さん向けの実用書なんですが、自分にも参考になる点が多々あって面白かったです。
骨子としては、「クライアントと接点のある有象無象の営業パーソンの中でいかに自分を印象づけるか(目立つか)」「優れた観察眼・機転・気配りでいかに相手との信頼関係を築くか」について、自身の体験談や失敗談を交えながら営業のノウハウ・心構えを語る、という内容でした。
単なるテクニック集・マニュアル本として本書を捉えてしまう人は「なんだ当たり前のことじゃないか」といった感想しか持てないでしょうし、書かれた内容をそのまま真似ることもあまり意味がないはずです。ただ、兵法書「孫子」などもそうですが、当たり前に感じるということは、それだけ本質を突いている、とも考えられるのではないでしょうか。実践や応用が難しいだけで。
このような場合は、記述の正確な読解はもちろんですが、直接書かれていない文脈の部分を意識して読んでみることをオススメします。例えば本書では、個人的に筆者のバランス感覚と思い切りのよさが成功を裏で支えているのでは、と印象に残りました。
目立たない部分での小さな気配り。ソフトウェア開発でも似たようなことが言えるかも知れません。例えば最近では、perlbrewという複数バージョンのPerlをインストール・管理できるツールについて、インストール時に「tail -f ~」でバックグラウンドで走っているインストール状況を確認できると教えてくれたり、インストール後に簡単な使い方が表示されたりと、ちょっとしたことなんだけどなんか使いやすくてセンスがよいなと感じました。
ただし、仕事であればコストとクオリティのトレードオフの側面があるので、一概に何から何まで作りこめばよいとは言い切れませんね。という意味でもバランスの重要性を意識する毎日です。
あっという間に読了できると思うので、内容やタイトルの理由に興味を持った方はぜひご一読ください。
・『かばんはハンカチの上に置きなさい』(川田修 著、ダイヤモンド社)



