アクションから別のアクションを呼び出す
WINGSプロジェクト 花田 善仁 [著] 山田 祥寛 [監修] 2009/12/29 14:00

サンプルファイル 14.56 KB

 本連載では、Perlで実装されたWebアプリケーションフレームワークであるCatalystについて、基本的な仕組みや実装方法などをサンプルを交えて紹介していきます。第5回目の今回は、コントローラ編の最後として、アクションから別のアクションを呼び出すフロー制御と、第3回で紹介したChainedアクションについて、サンプルを交えて説明します。

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はじめに

 前回では、主にリクエストパラメータの扱い方について説明しました。クライアントからデータを受け取る方法には、リクエストパラメータ以外にもパスに含める方法がありますが、特に日本語文字列を扱う場合には内部で扱う文字コードとクライアントとやりとりする文字コードをよく考えて設計する必要があります。本記事では、これまで2回に渡って説明してきたコントローラ編の最後として、アクションから別のアクションを呼び出すフロー制御について説明します。

 また、第3回で簡単に紹介したChainedアクションについてもサンプルを交えて説明していきます。

対象読者

  • Perlで簡単なスクリプトを作成したことのある方
  • Webアプリケーションの基本的な仕組み(HTTPリクエスト、レスポンスなど)についての知識のある方

これまでの連載

必要な環境

 本連載で紹介するサンプルなどで実行している環境は次の通りです。

CentOS 5.3
  • Perl 5.8.9
  • Catalyst 5.80013

 また、動作確認を行ったWindowsの環境は次の通りです。

Windows Vista
  • ActivePerl 5.8.9 Build 826
  • Catalyst 5.80011

フロー制御

 アプリケーションで共通する処理などをメソッドとして定義することもできますが、プライベートアクションとして定義した場合には、forwardなどのフロー制御用メソッドを利用して呼び出すことができます。これらのメソッドはCatalystで定義されており、forward以外に、detachvisitgoがあります。

 例えばforwardを使用してアクションを呼び出すようにすると、コンテキストが自動的に渡される、例外処理ができるようになる、などのメリットがあります。

 フロー制御用メソッドには次のものがあります。

フロー制御用メソッド
メソッド名概要
forward指定したアクションを実行し、呼び出し元に戻る
detach指定したアクションを実行するが、呼び出し元には戻らない
visitbegin、autoを含めて指定したアクションを実行し、呼び出し元に戻る
gobegin、autoを含めて指定したアクションを実行するが、呼び出し元には戻らない
forward/detach/visit/goの処理の流れ
forward/detach/visit/goの処理の流れ

 forwarddetachメソッドでは指定したアクションだけが実行されますが、visitgoメソッドでは、beginautoなどの組み込みアクションも(定義されていれば)含めて、新規リクエストであるかのように実行されます。


プロフィール
WINGSプロジェクト 花田 善仁 ハナダ ヨシヒト

WINGSプロジェクトについて>
有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2011年7月時点での登録メンバは36名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。


プロフィール
山田 祥寛 ヤマダ ヨシヒロ

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。
主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XMLDB/PEAR/Smarty)」「独習シリーズ(ASP.NET/PHP)」「10日でおぼえる入門教室シリーズ(ASP.NET/PHP/Jakarta/JSP&サーブレット/XML)」「Pocket詳解辞典シリーズ(ASP.NET/PHP/Perl&CGI)」「今日からつかえるシリーズ(PHP/JSP&サーブレット/XML/ASP)」「書き込み式 SQLのドリル」他、著書多数


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