ネットワーク利用のためのファミリー製品の位置づけ
FileMakerと、一口で言ってもその製品群としては、デスクトップクライアントとしてのFileMaker Pro(FMP)とその機能強化版であるFileMaker Pro Advanced(FMPA)そしてサーバーとしてFileMaker Proファイルをホストし、共有公開をするためのFileMaker Server(FMS)およびその機能強化版であるFileMaker Server Advanced(FMSA)と大きく分けて4つのカテゴリに別れており、それぞれMacintosh/Windowsのプラットフォームで同様に稼働します。
今回は、そうした4つのカテゴリを踏まえて、安全にそして効率的にFileMaker Proファイルを共有するための仕組みと実践を確認することにします。
ネットワークで使う場合のシステム構成
FileMaker Proファイルの共有は、その実践としていわゆるOS側の機能として提供されるファイルやフォルダの共有機能を使用するものではありません。あくまで、FMS/FMSAが提供する共有機能を利用する形になります。あまりFileMaker Proに慣れていない場合、時にこうしたファイル・フォルダ共有機能を使っている場合が見受けられますのでご注意ください。
実際に共有機能を実行する場合ですが、既述の製品群はいずれも共有機能を提供できる仕組みを実装しています。つまり提供する機能に差こそあれファイルを共有する仕組み自身としてはサーバー(FMS/FMSA)のみならずクライアント版(FMP/FMPA)であっても実装はしています。実際にクライアント版の製品仕様を確認いただければそれは明らかです(『ネットワーク上で、ウェブ上でデータベースシステムの共有』)。
大きな違いとしては、
- 機能提供の実装の差(デーモン/サービスかアプリケーションか)
- 同時アクセス数の差(250、999か9)
- 管理画面の有無
などが確認できると思います。
特に最初に上げた実装の差は、サーバー機能を提供する機材側で常にFileMaker Proアプリケーションを起動し、かつ明示的に特定のファイルを開いていなければならないなど、クライアント版のサーバー機能を使用する場合の大きな制約になります。同時アクセス数の制限数から判断しても、とりあえずなんとかFileMaker Proファイルを共有したい、または共有して使用することの効果を実感したいという暫定的な目的のための機能提供と考えるレベルの実装と考えられます。そこで、本稿では基本的にはFMS/FMSAを使用したネットワーク上での利用を前提に話しを進めていくこととします。



