はじめに
連載2回目となる本稿は、「FileMakerはどんなソフトなの?」の後編です。前編では、FileMaker Proの概要と大まかなデータベース作成の流れ、FileMaker Proを使う利点を紹介しました。今回は、主として開発する立場から見た特徴や利点、注意すべき点を取り上げます。
テーブルやフィールドを柔軟に設計できる
前編で概説した通り、データベースを直感的に、柔軟に設計できるのがFileMaker Proの大きな利点です。
テーブルやフィールドは「データベースの管理」ダイアログで設計します。データベースのスキーマについては別の回で掘り下げますので、ここではこのダイアログから見える特徴を考えてみましょう。
フィールドの作成は、フィールド名を決め、テキスト、数字、日付といったタイプを選択するだけです。データの制限や入力の自動化などは、フィールドごとにオプションを設定できます。
フィールドのタイプとして「計算」や「集計」があるのもFileMaker Proの特徴です。データを入力し保存するためのフィールドだけでなく、計算式や集計方法を指定したフィールドを作れるということです。
計算フィールドには計算式を指定し、1レコード中で計算を実行します。数値だけでなく日付や時刻の計算もできますし、テキストを扱う関数や論理関数などもあります。計算結果をフィールドに保存することも、非保存にしてそのつど計算させることもできます。
集計は、複数のレコードにわたる集計をするものです。あるフィールドの値について、合計、平均値、カウント、最小値、最大値などを集計できます。
集計フィールドは、全レコードの総計だけでなく、一定のルールで仕分けしたレコードのグループごとの小計を求めるのにも使えます。小計は、レイアウト上の小計パートに集計フィールドを配置し、ソートによってレコードを仕分けして求めます。前回、サンプルとして掲載した部署ごとの経費の集計は、このような仕組みになっていました。






