ITエンジニアのためのFileMaker講座 第2回
小山 香織 [著] 新居 雅行 [監修] 2009/03/31 14:00

サンプルファイル 15.76 KB

 連載2回目となる本稿では、「第1回:FileMakerはどんなソフトなの?」の後編です。前編では、FileMaker Proの概要と大まかなデータベース作成の流れ、FileMaker Proを使う利点を紹介しました。今回は、主として開発する立場から見た特徴や利点、注意すべき点を取り上げます。

1 2 3 →

はじめに

 連載2回目となる本稿は、「FileMakerはどんなソフトなの?」の後編です。前編では、FileMaker Proの概要と大まかなデータベース作成の流れ、FileMaker Proを使う利点を紹介しました。今回は、主として開発する立場から見た特徴や利点、注意すべき点を取り上げます。

テーブルやフィールドを柔軟に設計できる

 前編で概説した通り、データベースを直感的に、柔軟に設計できるのがFileMaker Proの大きな利点です。

 テーブルやフィールドは「データベースの管理」ダイアログで設計します。データベースのスキーマについては別の回で掘り下げますので、ここではこのダイアログから見える特徴を考えてみましょう。

 フィールドの作成は、フィールド名を決め、テキスト、数字、日付といったタイプを選択するだけです。データの制限や入力の自動化などは、フィールドごとにオプションを設定できます。

図1 フィールドを管理するダイアログ
図1 フィールドを管理するダイアログ

 フィールドのタイプとして「計算」や「集計」があるのもFileMaker Proの特徴です。データを入力し保存するためのフィールドだけでなく、計算式や集計方法を指定したフィールドを作れるということです。

 計算フィールドには計算式を指定し、1レコード中で計算を実行します。数値だけでなく日付や時刻の計算もできますし、テキストを扱う関数や論理関数などもあります。計算結果をフィールドに保存することも、非保存にしてそのつど計算させることもできます。

図2 計算フィールドの計算式を指定するダイアログ
図2 計算フィールドの計算式を指定するダイアログ

 集計は、複数のレコードにわたる集計をするものです。あるフィールドの値について、合計、平均値、カウント、最小値、最大値などを集計できます。

図3 集計フィールドの設定をするダイアログ
図3 集計フィールドの設定をするダイアログ

 集計フィールドは、全レコードの総計だけでなく、一定のルールで仕分けしたレコードのグループごとの小計を求めるのにも使えます。小計は、レイアウト上の小計パートに集計フィールドを配置し、ソートによってレコードを仕分けして求めます。前回、サンプルとして掲載した部署ごとの経費の集計は、このような仕組みになっていました。


プロフィール
小山 香織 コヤマ カオリ

 ライター、トレーナー、翻訳者。FileMakerに初めて接したのは1990年、それ以来、FileMakerに関する書籍や雑誌記事の執筆・翻訳、トレーニング、デモンストレーションなどに関わり続ける。近著に『FileMaker Pro 10 基礎講座』、『FileMaker Proステップアップ講座』(以上、オーム社)、『Mac OS X v10.5 "Leopard" マスターブック』、『Mac OS X v10.5 "Leopard" 逆引きクイックリファレンス』(以上、毎日コミュニケーションズ、後者は共著)など。訳書に『FileMaker Pro大全 ver.7-9edition』(ラトルズ、共訳)など。


プロフィール
新居 雅行 ニイ マサユキ

 テクニカルライター、デベロッパー、コンサルタントとして、Mac OS X、iPhone、FileMakerを中心に活動している。近著には「新 リレーションで極めるFileMaker」(共著/ラトルズ)、 「FileMaker Server大全」(ラトルズ)、「Mac OS Xシステム管理」(ラトルズ)、「iPhoneアプリケーションプログラミング」(技術評論社)がある。FileMaker 9 Certified Developer、Apple Certified System Administorator 10.6、Apple Certified Trainier 10.6、Microsoft Certified Trainer、Microsoft Certified Technology Specialist、Microsoft Certified Application Specialist。


記事へのコメント・トラックバック機能は2011年6月に廃止させていただきました。記事に対する反響はTwitterやFacebook、ソーシャルブックマークサービスのコメントなどでぜひお寄せください。

スポンサーサイト