ITエンジニアのためのFileMaker講座 第1回
小山 香織 [著] 新居 雅行 [監修] 2009/03/26 14:00

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 本連載では、リレー連載の形式で「FileMaker Pro」というデータベースソフトウェアを紹介します。概要や現状のご紹介に始まり、画面の設計、自動化、データベースエンジンなど、FileMaker Proでデータベースソリューションを開発する際の核心を解説します。FileMaker Proの特徴や利点を知り、今後の開発のヒントとしていたければと思います。

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はじめに

 本連載では、リレー連載の形式で「FileMaker Pro」というデータベースソフトウェアを紹介します。概要や現状のご紹介に始まり、画面の設計、自動化、データベースエンジンなど、FileMaker Proでデータベースソリューションを開発する際の核心を解説します。FileMaker Proの特徴や利点を知り、今後の開発のヒントとしていただければと思います。今回はFileMaker Proの現状と、FileMaker Proでのデータベース作成の大まかな流れをご紹介します。

対象読者

 開発言語・環境を問わず、データベースソリューション、あるいはデータベースに限らずWebも含めた広い意味での開発をしている方で、FileMaker Proにこれまで縁がなかった方。あるいは、以前に接したことはあるが何年も離れてしまっている方にも、ぜひお読みいただきたいと考えています。以前の使いやすさはそのままで、しかも大幅にパワーアップしていますから。

FileMaker Proの過去から現在へ

 FileMaker Proの現在の位置づけから紹介しましょう。

 もともとFileMakerはMac用のソフトウェアでしたが、1996年のファイルメーカーPro 3以降はWindows版とMac版が日本語版として利用できるようになりました。FileMaker Proは、WindowsとMac OS Xの両方で動作する重宝なデータベースソフトウェアです。もちろん、バージョン番号が同じならどちらのプラットフォームでも操作や機能は基本的に同じで、ファイルの互換性もあります。

 また、当初はカード型データベースでしたが、1996年のファイルメーカーPro 3でリレーショナル機能を搭載。2004年発売のFileMaker Pro 7で本格的なリレーショナルデータベース機能を実装しました。2007年発売のFileMaker Pro 9ではOracle 9iやMySQLなどとのリンクもサポートされ、本格的なデータベースソリューションへの可能性が大きく広がっています。

 このように大きな変貌を遂げながらも、ユーザーインターフェイスや基本的な操作といった見た目、感覚があまり変わっていないことも、特長の一つと言えるかもしれません。敷居は低いままで、奥行きはどんどん広くなってきた感があります。

図1 本格的なリレーショナル機能を搭載する前のファイルメーカーPro 6のブラウズ画面(レコードの閲覧や編集をするモード)。サンプルとして、ファイルメーカーPro 6に付属のテンプレートを元に作成したファイルを使用しています
図1 本格的なリレーショナル機能を搭載する前のファイルメーカーPro 6
図2 FileMaker Pro 9のブラウズ画面。ソフトウェアの中身は大きく変わっているのに、見た目はほとんど同じです
図2 FileMaker Pro 9のブラウズ画面(レコードの閲覧や編集をするモード)。ソフトウェアの中身は大きく変わっているのに、見た目はほとんど同じです(サンプルとして、ファイルメーカーPro 6に付属のテンプレートを元 に作成したファイルを使用しています)

最新版は「FileMaker Pro 10」

 現時点での最新版は、2009年1月6日に発売されたFileMaker Pro 10です。ツール類のデザインが一新されてモダンなユーザーインターフェイスになったほか、

  • 検索条件の保存
  • データの変更を即時に集計結果に反映させるダイナミックレポート
  • オブジェクトやレイアウトに対する動作をトリガとしてスクリプトを実行するスクリプトトリガ
  • 外部SQLデータソースのサポートの強化
  • スクリプト中で対象とするフィールドを計算結果の名前で特定できるスクリプトステップ

 などの新機能が搭載されました。

 なお、ファイル形式はFileMaker Pro 7以降変更されていません。

図3 FileMaker Pro 10のブラウズ画面。ユーザーインターフェイスが一新されました。しかし直感的な使い勝手には変わりありません
図3 FileMaker Pro 10のブラウズ画面。ユーザーインターフェイスが一新されました。しかし直感的な使い勝手には変わりありません

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INDEX
FileMaker Proはどんなソフトなの?(前編)
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はじめに
対象読者
FileMaker Proの過去から現在へ
最新版は「FileMaker Pro 10」
現在の製品ラインアップ
選ばれる理由は、開発の自由度の高さ
まとめ
プロフィール
小山 香織 コヤマ カオリ

 ライター、トレーナー、翻訳者。FileMakerに初めて接したのは1990年、それ以来、FileMakerに関する書籍や雑誌記事の執筆・翻訳、トレーニング、デモンストレーションなどに関わり続ける。近著に『FileMaker Pro 10 基礎講座』、『FileMaker Proステップアップ講座』(以上、オーム社)、『Mac OS X v10.5 "Leopard" マスターブック』、『Mac OS X v10.5 "Leopard" 逆引きクイックリファレンス』(以上、毎日コミュニケーションズ、後者は共著)など。訳書に『FileMaker Pro大全 ver.7-9edition』(ラトルズ、共訳)など。


プロフィール
新居 雅行 ニイ マサユキ

 テクニカルライター、デベロッパー、コンサルタントとして、Mac OS X、iPhone、FileMakerを中心に活動している。近著には「新 リレーションで極めるFileMaker」(共著/ラトルズ)、 「FileMaker Server大全」(ラトルズ)、「Mac OS Xシステム管理」(ラトルズ)、「iPhoneアプリケーションプログラミング」(技術評論社)がある。FileMaker 9 Certified Developer、Apple Certified System Administorator 10.6、Apple Certified Trainier 10.6、Microsoft Certified Trainer、Microsoft Certified Technology Specialist、Microsoft Certified Application Specialist。


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