豊田 孝 [著] 2008/09/18 14:00

この連載では、Bjarne Stroustrup氏へのメールインタビューを通して、プログラミング言語設計者の生の声を読者の皆様に直接お伝えしたいと思います。今回は、 Stroustrup氏が考える”プロ意識”について伺いました。現在、大学で未来のC++プログラマーを育てる同氏にとって”プロ意識”とは?

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はじめに

 「弊社ではありえないプロジェクトが突如降って湧いてくるのが常態化しています。それでもなんとかなっているのです!」

 これは、ある著名な企業のプロジェクトマネージャが筆者に語った言葉です。その社名は、ほぼ毎日のように巨大マスコミに登場していることもあり、世間一般には時代の先頭を走る優良企業の1つと考えられているはずです。

 この能弁なプロジェクトマネージャが引率してきた10人ほどの若いプログラマたちは、終始押し黙っていたのを今でも鮮明に記憶しています。著名な企業を支えるありえないプロジェクトをなんとかこなす人々。筆者は彼らの作業風景を想像しながら、その胸中が大変気になりました。

 C++を設計・実装したStroustrup氏は、ソフトウェア業界の未熟さを指摘すると共に、”プロ意識”の重要性を強調してやみません。

今回の質問意図

 既に紹介しているように、Stroustrup氏はC++入門書籍を出版します。前回その書籍の概要をお伝えしましたが、その際出てきた”depth-first””concrete-first”、あるいは、”concept-based”といった言葉の具体的な意味など、今回は書籍の特徴をより詳しく説明していただきます。

 また、ソフトウェア開発者が備えるべきプロ意識(professionalism)について同氏の考えを、熱く語っていただきます。同氏は、ソフトウェア開発におけるプロ意識の重要性を首尾一貫して唱えてきた1人です。筆者の周囲には、”プロ意識”という単語は既に死語に近いと考えている人もいます。C++の設計・実装者であるStroustrup氏は、いったいどのように考えているのでしょうか。なぜ”プロ意識”が必要なのでしょうか。お尋ねしました。


プロフィール
豊田 孝 トヨタ タカシ

Windows PowerShell実践スクリプティング―オブジェクト指向と集合指向の統合シェル」(秀和システム発行)と「IT技術者として生き抜くための十ヶ条」(翔泳社発行)の近著2冊にて本音の数%を吐露。最近の活動傾向は、こちらを参照してください。
 


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