宮本奈紗 / 渡辺俊史 [著] 2008/05/14 14:00

本連載では帳票作成コンポーネント「ActiveReports for .NET 3.0J」をさらに使いこなすためのテクニックを紹介していきます。今回はVisual Studio 2008に対応したActiveReportsの新機能について紹介します。

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はじめに

 ActiveReports for .NET(以下ActiveReports)はVisual Studioと統合された使いやすいレポートデザイナや高機能なレポートビューワ、多彩な出力形態をサポートする帳票作成コンポーネントです。ActiveReportsは2008年3月下旬にリリースされたService Pack1でVisual Studio 2008に対応しました。今回はVisual Studio 2008に対応したActiveReportsの新機能について紹介します。

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対象読者

  • Visual Basic 2008またはVisual C# 2008を使ってプログラムを作ったことのある方。
  • 帳票作成ツールに興味のある方。
  • 今回のサンプルではLINQ(Language INtegrated Query:言語統合クエリ)や匿名クラスなどの新機能を使用しています。各機能の詳細については他のCodeZine記事を参照ください。

必要な環境

開発ツール
  • Visual Studio 2008(Express EditionではActiveReportsをインストールできません)
開発言語

 本記事のサンプルコードはC# 3.0/Visual Basic 9.0で記述しています。

Visual Studio 2008に対応したActiveReports 3.0

 ActiveReports 3.0は、2008年3月下旬にリリースされたService Pack1でVisual Studio 2008(以下VS2008)に対応しました。このService PackにはVS2008のIDE対応および追加の新機能、改訂されたヘルプが含まれています。また、製品付属のサンプルコードにも、VS2008対応版が追加されました。この他、以前のバージョンで作成したレポートファイルを変換するためのインポートウィザードも、VS2008に対応したものに更新されています。

 今回は、ActiveReportsの新機能として「ActiveReports用プロジェクトテンプレート」と「データソースとしてLINQを使ったクエリ結果を扱う方法」の2つを紹介します。

ActiveReports用のプロジェクトテンプレート

 VS2008では、.NET Frameworkの機能追加に合わせて「新しいプロジェクト」ダイアログで選択可能なプロジェクトテンプレートが大幅に追加され、帳票アプリケーションのための「Reporting」というグループと、帳票アプリケーション用のプロジェクトテンプレートが追加されました。VS2008にActiveReportsをインストールすると、「新しいプロジェクト」ダイアログのReportingグループに「ActiveReportsアプリケーション」というプロジェクトテンプレートが追加されます。

 これまではActiveReportsを利用した帳票アプリケーションを開発するのに、いったん「Windows Formsアプリケーション」のプロジェクトテンプレートを作ってからActiveReportsのレポートファイルを追加する、という手順を取っていましたが、このプロジェクトテンプレートを使うことで、すぐに帳票アプリケーションの開発をスタートすることができます。

Reportingグループに追加されたプロジェクトテンプレート
Reportingグループに追加されたプロジェクトテンプレート

 「新しいプロジェクト」ダイアログから「ActiveReportsアプリケーション」テンプレートを選択してプロジェクトを作成すると、Viewerコントロールが追加されたWindowsフォームと、空のActiveReportsファイルを1つ含むプロジェクトが作成されます。

ActiveReportsアプリケーションの初期設定
ActiveReportsアプリケーションの初期設定

 このFormコントロールには以下のように、デフォルトのLoadイベントが実装されています。

 Form1.cs(VBの場合はForm1.vb)を右クリックしてメニューから「コードの表示」を選択すると、Loadイベントに最初から実装されているコードを見ることができます。

デフォルトで生成されるForm1_Loadメソッド(C#)
private void Form1_Load(object sender, EventArgs e)
{
    NewActiveReport1 rpt = new NewActiveReport1();
    rpt.Run();
    this.viewer1.Document = rpt.Document;
}
デフォルトで生成されるForm1_Loadメソッド(Visual Basic)
Private Sub Form1_Load(ByVal sender As System.Object, _
    ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load
  Dim rpt As New NewActiveReport1
  rpt.Run()
  Me.Viewer1.Document = rpt.Document
End Sub

 デフォルトのLoadイベントが実行されると、ActiveReportsのレポートインスタンスが生成され、Formに関連付けられたViewerコントロールにプレビューが表示されます。

 このプロジェクトテンプレートを使えば、F5キーを押してデバッグ起動することですぐに帳票のプレビューを確認できます。今回は、このプロジェクトテンプレートを使用して以後のサンプルコードを説明していきます。

アプリケーションの初期表示
アプリケーションの初期表示

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INDEX
5分で"もっと"わかるActiveReports帳票-Visual Studio 2008に対応したActiveReportsの新機能
Page1
はじめに
対象読者
必要な環境
Visual Studio 2008に対応したActiveReports 3.0
ActiveReports用のプロジェクトテンプレート
LINQを使ったクエリの結果を帳票に表示する
帳票出力にLINQを活用する(CSVファイルに含まれたデータの並べ替え・抽出)
帳票出力にLINQを活用する(複数のXMLファイルを組み合わせて出力する)
まとめ
プロフィール
宮本奈紗 ミヤモトナサ

株式会社システムインテグレータ ERPソリューション部所属。
ERPシステムの設計・開発に従事。業務でActiveReportsを使用。


プロフィール
渡辺俊史 ワタナベトシフミ

株式会社システムインテグレータ パッケージ開発部所属。ECサイト構築パッケージの設計・開発に従事。VSUG(Visual Studio User Group) データベース・データアクセスフォーラムリーダー。
blog:t.watanabe weblog


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